スワンの馬鹿!とは?
「白鳥の湖」の旋律のように、なんとも美しい動きである。 しかし、その白鳥、目に見えない水面下では水カキつきの足をバタつかせ、みっともないほど必死にもがいているのだ。
さて、人間様の社会。
惑うことがなくなるといわれる40歳を迎えた男。それなりの地位も与えられ、それなりの稼ぎもあり、それなりに大人になった男。
子供や学生からはもちろん、20代や30代のヒヨッコどもから見たら、
ちょっと格好いい。家族を養い、部下たちの面倒を見、人生に余裕すら感じられる。
しかし、そんなおじさん、目に見えない水面下ではみっともないほどもがいている。
給料は妻に持っていかれ、人には言えないくらいの少ない小遣いで生きている。 下手したら、部下どころか、バイトしている学生たちよりもお金がないかもしれないのに部下たちからは、ご馳走してもらえるもんだと思われている。
だけど、そんな不条理な格差への不満は微塵も見せない。
大人として、男としてのプライドで、格好良く見せなくてはいけないのだ。 だから人は陰でささやく。
「スワンの馬鹿」…と。
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